| 防水と撥水 わかりますか? |
| スキーやスノーボードはお金や時間がかかるスポーツ(レジャー・リゾート)です。 折角楽しみにしていたその日 苦痛に耐えながら過ごすような事は悲しいですよね。 出来れば快適に スポーツそのものを楽しめるのが理想ですね。 もちろん 技術の向上を目指される方なら余計です。 われわれは 苦行するためにゲレンデへ行くのではないのですから。 あるボーダーの方が ちゃんとしたパンツをお買いになって 使用した後 お礼を言いにご来店くださいました。 今まで 午後になれば染みてくる とか 凄く寒い日はブルブルする とか 蒸れて 暑くて苦痛だったり そんな事は仕方ないことだと思っていた。 ちゃんとしたウエアを着れば そんな事ないし 本当にスノーボードそのものを楽しめるようになりましたよ。 と 「食」の安全と同じですね。 もちろん 着心地やファッション性を重視した シャネルやアルマーニ・プラダといった超高級ウェアもありますし ボグナー・エレッセ(ライセンスでない本物)etcの高級ウェア モンクレールのようにファッション衣料として有名になってしまったものなど 多種多彩なウェアが世界中にあります。 その中で 特に機能性をメインにしたスキー・アウトドアウェアを 考察していきたいと思います。 |
| 防水と撥水 違い解りますか? 防水素材はなぜ必要か わかりますか? |
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撥水(はっすい)=水をはじく![]() 防水(ぼうすい)=水の浸入を防ぐ
です。 撥水性とは、ウェアの表生地が水をはじく性能のことです。 ウェアの内側に雨などの水滴を浸入させない防水性とは違う性能です。 市販されている「防水スプレー」という商品が原因で 防水と撥水を勘違いしている方が多いのですが あれは「撥水スプレー」です。 ちなみに「テフロン加工」ってものがありますが 車のワックスに対してポリマー加工みたいなもので 耐久撥水性があります。 撥水のみでは 性能が低下すれば水は浸入します。 防水には「防水素材」が必要です。
一般的な人間の体温は36度前後です。 この体温よりも温かいものに触れると皮膚は温められ、 逆に冷たいものに触れると熱は奪われます。 たとえば風 呂のお湯は体温よりあたたかいのでカラダは温められます。 スイミングプールの水は、温水であっても体温より低いので、 じっとしているとカラダは冷えてきま す。 このように体温と違う温度のものに触れていると熱の移動が起こり、体温が変化します。 これを熱伝導といいます。 雨や雪などでカラダを濡らしたり、かいた汗が肌着にたまっていると、 それはやがて冷え、熱伝導によってカラダが冷やされます。 水の熱伝導の速度は空気とくらべて約23倍とされていますので、 いったんカラダが濡れると急速に体温が奪われることになります。 これを防ぎ、つねにドライで快適にいるためには、 高い防水性を備えたウェアを身につけることが重要です。 もちろん 内部に水の浸入を防ぐだけなら ゴムやビニールのカッパで十分ですよね。 でも なぜ特別な防水素材が必要なのか? 「蒸れる」んです。 よく当店にこられるお客様でも 「僕は安いウエア(グローブ)でも 汗をかくので 良いウエアなんていりません。」 などと言われる方がいらっしゃいますが これ ゴムの手袋やゴムガッパをしてみれば 同じ現象になりますよね。 暑くて蒸れる。 良い物=より暑い と思ってらっしゃる。 厚い布団の方がより暖かい というレベルなんでしょうね。
たとえば、休憩時には1時間あたり約50cc、 ウォーキングなどの軽い運動では約500cc、 ランニング、重登山、スキーなどの激しい運動では約1.000ccもの発汗をしているのです。 発汗とは体温の上昇に対して、人間自身が冷却しようとする自己防御作用なので 悪いことではありません。 しかしこの汗の水蒸気がウェアの内側にたまると結露という現象がおこり、 あたかも漏水したかのようにカラダやインナーレイヤー、ミドルレイヤーを濡らしてしまいます。 そうなると、乾いているときにくらべ、23倍もの速さでカラダから熱が失われていくことになるのです。 これを防ぎ、つねにドライで快適でいるためには、高い透湿性を保持したウェアを身につけていることが重要です。
ウェアはそれ自体が発熱体ではないのに、着るとなぜ温かいのか。 ![]() そこで 防水性が高く 保温性があるのに蒸れにくい(透湿性)相反することを 両立するために開発された素材が GORE-TEXやDERMIZAX eVent などの透湿性防水素材です。 つまり、水蒸気は出すが雨は通さない。 また 防水性を数値に表したものが「耐水圧」 直径1mmの円柱に入れた水が 何mmの高さになると染み込むかを数字で表したものです。 高いほど 防水性に優れています。 透湿性防水素材は 普通ウエアの表地・裏地の間に入っています。 ![]() |
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| 防水透湿素材とは? GORE-TEX について |
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| ラミネート 2レイヤーと3レイヤー |
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アウターウェアなどをつくる素材となるゴアテックスファブリクスは、 ゴアテックスメンブレンに機能性の高い生地を貼り合わせた構造をしています。 ゴアテックスファブリクスには3層構造のものと2層構造のものがあります。 3層構造は、表生地と裏生地の間にゴアテックスメンブレンを サンドイッチ状にラミネート(貼り合せ)したもので、 一枚地のファブリクスです。 2層構造は表生地とゴアテックスメンブレンをラミネートしたもので、 保温材や裏地付で使われます。 また、表生地や裏生地は、ウェアの用途によって厳しい品質基準で、 十分な機能を備えたものを開発し、採用しています。
さて ゴアテックスファブリクスそのものの防水性は高いのですが、 |
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| シームシーリング加工 | ||||||||
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| 水が染みないのはわかった。 では よく言う「耐水圧」ってなんだろう? |
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| 防水透湿性能 | |||||
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| DERMIZAXの性能 | |||||||||||||||||||
| 水蒸気を吸着するポリウレタン樹脂を素材にした耐結露性にも優れた素材。 水蒸気が分子レベルで移動する無孔質構造。 無孔のため水滴を通さず目詰まりしない。
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| 止水ジッパー (止水ファスナー) |
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いかに防水透湿素材とシームシーリング処理をしたウェアでも ジッパーから水は染みこみます。 従って 右の画像のようにフロントやポケットのジッパーを覆うような デザインが必要でした。 1995年 ARC'TERYX <アークテリクス>とYKKの共同開発で ウレタン加工を施し、防水機能を持ったジッパーが生まれました。 これにより より軽く がさばらないウェアを 作ることが可能となりました。 |
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| 撥水性が必要な理由 | |
| ゴアテックスアウターウェアの表生地の表面には、 耐久撥水性加工と呼ばれる極薄のポリマー加工が施されています。 その理由は、表生地が水に濡れ水分を含んでしまうことを防ぐためです。 もちろん 撥水のみ または低レベルの防水素材しか使っていないウェアでは 撥水性の低下=浸水ですが ゴアテックス等 まともな防水素材がラミネートされている生地でしたら たとえ表面の撥水性が低下しても 内部に浸水することはありません。 撥水性が保たれているうちは、雨も水玉のようにウェアの表面をコロコロと流れます。 使用していくうちに、撥水性が低下してくると ウェアの表面がベタッと濡れたような状態となりますが、 この場合もウェアの内側に水が浸入しているわけではありません。 しかし 生地の表面が濡れてしまいますと 生地の呼吸ができず 透湿性が損なわれてしまいます。 また そのような状態になると、ひんやりとして不快なばかりでなく、 体温を奪うヒートロスという現象を引き起こす場合があるからです。 あたかも内側に水が浸入し たかのように感じることもあります。 撥水性は、着用していくうちに少しずつ低下してゆきますので、 ウェアの表面が水を弾かなくなったらすぐに撥水回復を行ってください。 |
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| 注意点 | |
| 汗による水分をため込んでしまう性質をもった、綿などの下着を着用していると、 自分がかいた汗であたかも外側から水が浸入したように感じることがあります。 インナーウェアには、吸水速乾性のある素材のものをお奨めしています。 また 濡れたところに長時間座っていると、その水分が水蒸気として逆に浸入してくることがあります。 透湿性が高いがゆえに起こる現象ですが、濡れたところに座るのをやめ立ち上がり、 しばらくしてサラッとした感じに変われば問題ありません。 |
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| 撥水回復方法 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
撥水性を回復させるには十分な洗たくとすすぎの後に乾燥機で乾燥させるのが効果的です。 温度調整ができるときは「標準」に設定してください。 乾燥機を使わないときは、完全にウェアを陰干しで乾かしてから アイロンを低温(80〜120℃)であて布をしてかけてください。 ほとんどの場合、これで撥水性は回復します。 汚れを落とす事により 撥水の回復はできます。 汚れの上から撥水スプレーをかけても 表面上のみの撥水になりますので あくまで洗濯優先でお考えください。 洗たくと乾燥機による乾燥は、ウェア表面の撥水性の回復に役立ちますので、 耐久性を高めることにもなるのです。 それでも回復しない場合は、クリーニング店で撥水加工をしてもらうか 撥水スプレーなどで回復してください。 ARC'TERYX <アークテリクス>推薦の洗剤と撥水スプレーです。
特に洗剤は 市販のものですと 柔軟剤や塩素系漂白剤を含んでいるものが多数あります。 これらを使用すると「親水性」が増す場合があります。 |
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| 洗たく取扱い表示例 |
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| 多種多彩な機能性を持ったウエアたちです。 過酷な条件の中でも 快適なスキーライフを♪ |
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